レクサスGS300hと450hはどっち|中古の価格差はほぼ消えた

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こんにちは、レクサスがいいの運営者です。

「レクサスGS300hと450hはどっちが買いなのか」「価格差のぶんだけ価値はあるのか」「維持費はどれくらい違うのか」と迷いますよね。

この判断は、新車だったころのカタログを並べるだけでは決まりません。

GSは2020年8月に生産を終えていて、いま検討できるのは中古の個体だけだからです。

そして新車時に130万円ほどあった価格差は、中古市場では同じ年式どうしでほぼ消えています。

そこでこの記事では、レクサスを長く追いかけている私が、公表されている数字だけを材料にして、どちらを選ぶべきかの判断材料を整理します。


記事のポイント

①:中古では同年式の価格差がほぼ消えた
②:実燃費の差は0.62km/Lしかない
③:年間の維持費差は約2万8千円
④:迷ったときの判断は年式が先

目次

レクサスGS300hと450hはどっちの結論

細かい数字に入る前に、この記事でいちばん伝えたい結論を置いておきます。

先に答えを知ってから読むと、あとの数値がぜんぶつながって見えてきますよ。

迷ったらGS300hが無難

結論から言うと、特別な理由がないかぎりGS300hを選んでおけば失敗しにくいです。

燃料がレギュラー指定で、自動車税も年13,000円安く、日常の負担が確実に軽くなるからですね。

そのうえで走りの物足りなさは、e燃費に集まった実走行データを見るかぎり燃費で取り返せる差でもありません。

つまり経済性で選ぶならGS300h、走りの余裕で選ぶならGS450hという、とてもはっきりした分かれ方をします。

ここから先は、その分かれ目がどこにあるのかを数字で追いかけていきますね。

走りを取るならGS450h

加速の余裕を最優先するなら、迷わずGS450hです。

システム最高出力は256kW(348PS)で、GS300hの162kW(220PS)に対して128PSも上回っています。

しかもGS450hだけは2段変速式リダクション機構付きのTHS IIを積んでいて、モーターの力を高速域まで使い切れる構造になっているんです。

この構造差は、あとから部品を替えて埋められるものではありません。

速さそのものに価値を感じる人にとっては、ここが決定打になるかなと思います。

中古では価格差が消えた

いちばん意外なのは、新車時にあった大きな価格差が中古では残っていないことです。

カーセンサーに掲載中の四代目GSハイブリッド254台を数えると、2016年以降の後期型ではGS300hの本体価格の中央値が276.5万円、GS450hが277.3万円でした。

その差はわずか0.8万円で、実質は同じ値段だと考えていい水準ですね。

新車のときは素グレードどうしで124万円もの開きがあったので、価格差はほぼ帳消しになった計算になります。

後期型を狙うならGS300hとGS450hの本体価格はほぼ同額で、判断の軸は価格ではなく燃料代と走りの好みに移ります。

レクサスGS300hと450hはどっち|基本性能

まず、二台がどこまで同じでどこから違うのかを押さえておきます。

ここを分けておくと、あとの価格や維持費の話がとても読みやすくなりますよ。

数字はすべてトヨタ自動車の公式ニュースリリースに載っているものです。

GS300hは2.5L直4のTHS II

GS300hが積むのは、2AR-FSE型の2.5L直列4気筒エンジンです。

総排気量は2,493ccで、エンジン単体の最高出力は131kW(178PS)、最大トルクは221N・m(22.5kgf・m)になります。

これに105kW(143PS)のモーターを組み合わせ、リダクション機構付きのTHS IIで後輪を駆動する構成ですね。

発売は2013年10月17日で、四代目GSの登場からは1年半ほど遅れて追加されたグレードでした。

この「あとから追加された」という事実が、じつは中古の年式構成にそのまま効いてきます。

GS450hは3.5L V6の2段変速

いっぽうのGS450hは、2GR-FXE型の3.5L V6エンジンを搭載しています。

総排気量3,456ccで、エンジン最高出力は217kW(295PS)、最大トルクは356N・m(36.3kgf・m)です。

モーターは147kW(200PS)と大きく、変速機は2段変速式リダクション機構付きのTHS IIになります。

発売日は2012年3月19日で、GS350とGS250より2か月ほど遅れてラインアップに加わりました。

バッテリーはニッケル水素電池で、この点は二台とも共通の仕様ですね。

システム出力は128PSの差

ハイブリッド車で比べるべきなのは、エンジン単体ではなくシステム全体の出力です。

公式値ではGS300hが162kW(220PS)、GS450hが256kW(348PS)となっています。

その差は128PSで、割合にするとGS450hがおよそ1.58倍という計算になりますね。

よく見かける「GS300hは220ps程度」という表現は、この公式値と一致しています。

エンジン単体の295PSと178PSという数字だけを見ると、差はもっと小さく見えてしまいますね。

主要スペックを一覧で見る

ここまでの数値を、一枚の表にまとめておきます。

二台の違いがどこに集中しているのかが、ひと目でつかめるはずですよ。

数値はすべてトヨタ自動車の公式ニュースリリースと、トヨタ認定中古車のカタログ情報から拾いました。

項目 GS300h GS450h
型式 DAA-AWL10 DAA-GWL10
エンジン型式 2AR-FSE 2GR-FXE
総排気量 2,493cc 3,456cc
エンジン最高出力 131kW(178PS) 217kW(295PS)
エンジン最大トルク 221N・m 356N・m
モーター最高出力 105kW(143PS) 147kW(200PS)
モーター最大トルク 300N・m 275N・m
システム最高出力 162kW(220PS) 256kW(348PS)
変速機 リダクション機構付THS II 2段変速式リダクション機構付THS II
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン 無鉛プレミアムガソリン

モータートルクは300hが上

いまの表で、ひとつだけ数字が逆転しているところに気づいたでしょうか。

モーターの最大トルクは、GS300hが300N・mでGS450hの275N・mを25N・m上回っています。

モーターは回りはじめから最大トルクを出せるので、この差は発進直後の力強さとして体に届くんですよ。

街中で信号から動き出すような場面だと、GS300hが非力に感じにくいのはこのためだと考えられます。

数字は大きいほうだけを見ると判断を誤る、というわかりやすい例かなと思います。

レクくんレクくん

ハイブリッドは、エンジンとモーターのどちらの数字を見ているかで印象が逆になりますよ。

サスちゃんサスちゃん

じゃあ排気量だけで力の差を語るのは、あんまり意味がないってことですね。

車体まわりは完全に共通

走りの部分以外は、二台のあいだにほとんど違いがありません。

全長4,880mm・全幅1,840mm・全高1,455mmという寸法も、2,850mmのホイールベースも共通です。

室内寸法は2,025×1,535×1,180mmで、乗車定員5名、燃料タンク容量66L、最小回転半径5.3mまで一致しています。

車両重量だけはGS300hが1,730〜1,770kg、GS450hが1,820〜1,860kgと、90kgほどGS450hが重いですね。

つまり広さや取りまわしで選ぶ理由は、この二台のあいだには存在しないわけです。

レクサスGS300hと450hはどっち|価格差

ここでは、新車だったころの価格と、いま中古で並んでいる価格の両方を確認します。

この二つを分けて見ることが、GSを選ぶうえでいちばん大事な作業になりますよ。

新車の素グレードは124万円差

GS300hが追加された2013年10月17日の時点で、素グレードの価格はGS300hが580万円でした。

同じ日のGS450hは704万円だったので、その差は124万円ということになります。

よく言われる「約100万円以上の差」という表現は、ここを指しているわけですね。

ただし比べる相手をグレードで揃えないと、この差は簡単にぶれてしまいます。

次の表で、同じ日のグレード別価格を並べておきましょう。

グレード GS300h GS450h 差額
素グレード 580.0万円 704.0万円 124.0万円
I package 620.0万円 744.0万円 124.0万円
F SPORT 660.0万円 804.0万円 144.0万円
version L 670.0万円 794.0万円 124.0万円

最終型でも約130万円差

販売の最後にあたる2019年10月の価格表でも、構図は変わっていません。

GS300hの素グレードが627.8万円、GS450hが757.7万円で、差は129.9万円まで広がりました。

消費税率の変更を挟んでいるので単純比較はできませんが、130万円前後という開きは最後まで保たれたことになります。

生産終了にあわせて2020年6月1日に発売された特別仕様車では、GS300hが750万円、GS450hが900万円という設定でした。

新車の世界では、この二台は明確に価格帯の違う商品だったんですよ。

中古の平均はGS300hが上

ところが中古市場に移ると、価格の上下がひっくり返ります。

カーセンサーに掲載中の四代目254台を型式で分けると、GS300hが116台で本体価格の平均238.8万円、GS450hが138台で平均195.8万円でした。

中央値で見てもGS300hが237.7万円、GS450hが176.5万円と、GS300hのほうが61万円ほど高い水準になっています。

新車では安かったはずのGS300hが、中古では高いという逆転が起きているんですね。

これは人気の差ではなく、年式の構成が違うことから生まれた見かけの逆転です。

補足

GS450hは2012年3月から、GS300hは2013年10月からの発売です。

同じ市場に並んでいても、GS450hのほうが1年半ぶん古い個体を抱えています。

同じ年式なら差は消える

そこで、年式を揃えて並べ直してみます。

2016年以降の後期型だけで見ると、GS300hの本体価格の中央値は276.5万円、GS450hは277.3万円でした。

前期にあたる2012年から2015年でも、GS300hが170.2万円でGS450hが150.4万円と、開きは20万円ほどにとどまります。

新車時に124万円あった差が、中古では条件を揃えるとほぼ見えなくなるわけです。

ここ、いちばん気になるところだと思うので、表にして整理しておきますね。

区分 GS300hの中央値 GS450hの中央値 掲載台数
前期(2012〜2015年式) 170.2万円 150.4万円 48台/94台
後期(2016〜2020年式) 276.5万円 277.3万円 68台/44台
全体 237.7万円 176.5万円 116台/138台

レクサスGS300hと450hはどっち|燃費

燃費はこの二台を分ける最大の論点として語られてきました。

ただ、カタログ値と実走行の数字では話がずいぶん変わってきますよ。

ここでは両方を並べて、実際に財布へ効く差だけを取り出します。

カタログは5km/Lの差

JC08モードの公式値は、GS300hが23.2km/L、GS450hが18.2km/Lです。

差は5.0km/Lで、割合にするとGS300hがおよそ1.27倍という関係になります。

GS450hはムーンルーフを選んだ場合だけ18.0km/Lへ下がり、10・15モードでは20.5km/Lという値も公表されていました。

数字だけを並べれば、たしかにGS300hの圧勝に見えますよね。

ただし、この数字がそのまま実走行に出てくるわけではないところが要注意です。

バージョンLだけ21.4km/L

意外と知られていないのが、GS300hのカタログ燃費がグレードで割れていることです。

素グレード、I package、F SPORTは23.2km/Lですが、version Lだけは21.4km/Lにとどまります。

version Lは235/45R18のタイヤと18インチホイールを履き、車両重量も1,770kgと40kg重いためですね。

つまりGS300hのversion Lを選ぶと、カタログ上の差は3.2km/Lまで縮まる計算になります。

グレードを決めないまま燃費を比べても、答えが出ないというのはこういうことです。

実燃費の差は0.62km/L

給油記録を集めているe燃費のデータでは、まったく違う景色が見えてきます。

GS300h(AWL10)の平均実燃費は13.00km/Lで、GS450h(GWL10)は12.38km/Lでした。

その差はわずか0.62km/Lで、カタログで見えていた5.0km/Lの差はほとんど残っていません。

市街地と高速のどちらを走るかによる振れ幅のほうが、二台の差よりずっと大きいということですね。

燃費だけを理由にGS300hを選ぶ根拠は、実走行のデータでは思ったほど強くないんです。

カタログ達成率は450hが上

もうひとつ、順番が逆になる指標があります。

e燃費が算出しているカタログ燃費達成率は、GS300hが56.05〜60.77%、GS450hは68.03〜68.78%です。

カタログ値からの落ち込みが小さいのは、じつはGS450hのほうなんですよ。

2.5Lで1,730kgを動かすGS300hは、カタログの条件から外れたときの目減りが大きくなりやすいわけですね。

期待した燃費が出ないと感じやすいのは、むしろGS300hのほうかもしれません。

注意

e燃費の数値はユーザーの給油記録を集計した参考値です。

走り方や地域で大きく振れるため、購入前には販売店で実車の記録簿を確認してください。

年間燃料代の差は約1万5千円

では、実際にかかる燃料代を計算してみましょう。

資源エネルギー庁の調査では、2026年8月10日時点の全国平均がレギュラー170.1円、ハイオク180.9円となっています。

年に1万km走るとすると、GS300hは約769Lで130,846円、GS450hは約808Lで146,131円という計算です。

差額は年およそ15,300円で、月に直すと1,300円ほどにしかなりません。

GS300hの燃費に関する詳しい検証はレクサスGS300hの燃費は悪いのか?維持費のバランスと実燃費と比較で、GS450h側はレクサスGS450hの燃費は平均12km/L?維持費の差が出る要因と節約テクでまとめています。

レクサスGS300hと450hはどっち|走り

ここからは、数字が体感にどう出るのかを整理します。

試乗する前に見ておくと、確かめるべきポイントがはっきりしますよ。

加速の余裕は数字どおり

システム出力348PSと220PSという差は、そのまま余力の差として現れます。

車両重量はGS450hが90kgほど重いものの、出力の差はそれをはるかに上回る128PSです。

高速道路の合流や、登り勾配での追い越しといった場面ほど、この余力がはっきり効いてきますね。

逆に法定速度の範囲を淡々と流すだけなら、220PSでも不足を感じる場面は多くありません。

どこで走るのかを先に決めてから比べると、判断がぶれにくくなります。

2段変速が効く場面

GS450hだけが持つ2段変速式リダクション機構は、モーターの使える範囲を広げる装置です。

トヨタはこの機構と次世代D-4S、13.0という高圧縮比の組み合わせで、V8ガソリンエンジンに匹敵する加速感を目指したと説明しています。

モーターは高回転域で力が細るのが弱点ですが、ここに変速を挟むことで速度が乗ってからも押し続けられるんですよ。

GS300hのリダクション機構は1段のままなので、この伸びの部分は構造的に持っていません。

高速巡航からのひと押しを重視する人は、ここを試乗で確かめてみてください。

GS300hで足りる場面

いっぽうで、GS300hが不利にならない場面もはっきりしています。

発進から時速数十kmまでの領域では、300N・mというモータートルクが効いて重さを感じにくいんです。

通勤や送り迎えのように、加速と減速をこまかく繰り返す使い方ならむしろ扱いやすいくらいですね。

カーセンサーに寄せられた四代目GSハイブリッドの評価は364件で総合4.2点、走行性の項目は4.2点となっています。

二台をまとめた数値ではありますが、走りへの不満が大勢を占めているわけではないことは読み取れます。

タイヤで印象が変わる

見落とされがちなのが、履いているタイヤの違いです。

素グレードとI packageは225/50R17、version Lは235/45R18、F SPORTは235/40R19と、グレードごとに大きく変わります。

17インチと19インチでは乗り心地も転がり方も別物なので、型式の違いより先に効いてくることさえあるんですよ。

試乗して比べるときは、装着タイヤのサイズを必ずそろえてから判断してくださいね。

レクくんレクくん

19インチのF SPORTと17インチの素グレードを乗り比べても、それは型式の差にはなりませんよ。

サスちゃんサスちゃん

じゃあ試乗するときは、同じグレードどうしで並べてもらうのが先ですね。

レクサスGS300hと450hはどっち|装備差

装備の違いは、じつは型式よりもグレードと年式で決まる部分が大きいです。

ここでは公式リリースで裏の取れる範囲だけを、はっきり線を引いて整理します。

グレードは4本立てで共通

GS300hとGS450hは、どちらも同じ4本立てのグレード構成でした。

素グレード、I package、F SPORT、version Lという並びは、追加から生産終了まで変わっていません。

つまり内装の素材や快適装備で選びたい場合、選択肢の幅は二台で同じということですね。

version Lなら本革やオットマン、F SPORTなら専用の内外装という関係も共通です。

グレードを先に決めてしまえば、装備で悩む余地はかなり減りますよ。

公式に差が出るのはキャリパー

公式リリースで二台の差として明記されているのが、ブレーキキャリパーの設定です。

2015年11月のマイナーチェンジでは、オレンジのF SPORT専用キャリパーがGS450hのF SPORTとGS350の2WD車にオプション設定されました。

2020年の特別仕様車でも、オレンジキャリパーの対象はGS450hとGS350の2WDだけと注記されています。

GS300hはどちらの案内にも名前が挙がっていないため、この装備は選べなかったと読み取れますね。

見た目の差にこだわる人にとっては、意外と大きな分かれ目かもしれません。

注意

スポーツサスペンションやドライブモードの設定を型式ごとに断定する情報が出回っていますが、GS300hとGS450hを直接比べた公式資料は確認できていません。

装備は必ず現車の仕様書で確かめてください。

後期で全車に付いた安全装備

装備で本当に効いてくるのは、型式ではなく2015年11月25日のマイナーチェンジです。

このとき予防安全パッケージのLexus Safety System +が採用され、前方の歩行者検知やレーンキーピングアシストが備わりました。

あわせて構造用接着剤とレーザースクリューウェルディングでボディ剛性が強化され、サスペンションも調整されています。

外観も全車がLEDヘッドランプになり、18インチと19インチのホイールが切削光輝の新意匠へ変わりました。

前期と後期の細かい変更点はレクサスGSの前期と後期の違い|後期はいつからかを年表で整理で年表にまとめています。

装備は型より年式で決まる

ここまでを踏まえると、装備を理由に型式を選ぶ意味はかなり薄いとわかります。

2016年式のGS300hと2013年式のGS450hを並べたとき、装備で勝るのは前者だからですね。

安全装備を重視するなら、まず2016年以降の個体に絞るのが正しい順番になります。

そのうえで、残った候補のなかから走りの好みで型式を決めるという流れが失敗しにくいですよ。

Lexus Safety System +が付くのは2015年11月以降の後期型だけなので、装備で迷ったら型式より先に年式を決めてください。

レクサスGS300hと450hはどっち|維持費

ここが、この記事でいちばん数字をていねいに追いかける章になります。

税金は制度が変わっている部分もあるので、古い情報のまま判断しないよう気をつけてくださいね。

順番に、自動車税、重量税、廃止された税、任意保険と見ていきます。

自動車税は年13,000円差

自動車税種別割は総排気量で決まるので、二台の差はここにはっきり出ます。

2,493ccのGS300hは2リットル超2.5リットル以下の区分で、令和元年9月30日以前に登録された車なら45,000円です。

3,456ccのGS450hは3リットル超3.5リットル以下の区分にあたり、同じ条件で58,000円になります。

差額は年13,000円で、10年持てば13万円という金額になりますね。

令和元年10月1日以後に登録された車は43,500円と57,000円になり、差は13,500円へ少し広がります。

13年超の重課は対象外

古い個体を検討するときに、いちばん誤解されやすいのがここです。

自動車税種別割には登録から一定年数で税額が上がる重課の仕組みがありますが、対象はガソリン自動車とLPG自動車、ディーゼル自動車に限られます。

東京都主税局の案内では、ハイブリッド自動車は電気自動車や天然ガス自動車と並んで適用除外と明記されているんですよ。

GS300hもGS450hもガソリンを燃料とするハイブリッド車なので、何年たっても自動車税は上がりません

2012年式や2013年式を選んでも、この点で不利になることはないわけですね。

重量税は同じ区分で同額

いっぽう自動車重量税は、車両重量の0.5トンきざみで決まります。

GS300hは1,730〜1,770kg、GS450hは1,820〜1,860kgで、どちらも1.5トン超2トン以下という同じ区分に入ります。

つまり重量税に関しては、二台のあいだに一円の差もありません。

90kgの重量差が税額へ影響するという説明を見かけたら、それは区分をまたいでいない時点で成り立たない話ですね。

この点は、選ぶときに考えなくていい要素だと割り切ってしまって大丈夫です。

13年超で重量税は上がる

ただし重量税のほうには、経年での重課がしっかり残っています。

国土交通省の資料では、2年の継続検査で1.5トン超2トン以下の自家用乗用車は32,800円、13年経過で45,600円、18年経過で50,400円と示されています。

自動車税とは違い、こちらはハイブリッド車も対象になる点が要注意です。

2012年3月発売のGS450hはすでに13年を超えており、2013年10月発売のGS300hも順に同じ段階へ入っていきます。

車検2回ぶんで25,600円の増加になるので、購入前に初度登録年月を必ず確認しておきましょう。

税額を一覧で確認する

ここで、税金まわりの数字をまとめて並べておきます。

差が出る項目と、出ない項目をはっきり分けて見てくださいね。

自動車税の新税率は令和元年10月1日以後に初回新規登録された車に適用されます。

税の種類 GS300h GS450h 差額
自動車税種別割(旧税率) 45,000円/年 58,000円/年 13,000円
自動車税種別割(新税率) 43,500円/年 57,000円/年 13,500円
13年超の自動車税重課 対象外 対象外 0円
重量税(2年・13年未満) 32,800円 32,800円 0円
重量税(2年・13年経過) 45,600円 45,600円 0円

環境性能割は廃止された

購入時にかかっていた自動車税環境性能割は、すでに存在しません。

東京都主税局は、令和8年3月31日をもって自動車税環境性能割と軽自動車税環境性能割が廃止されたと告知しています。

燃費性能の差が購入時の税額に反映される、という比較そのものが成り立たなくなったわけですね。

取得価額50万円以下なら非課税だった、という以前の説明もいまは意味を持ちません。

古い記事の情報をもとに費用を組み立てていた人は、ここを差し替えておいてください。

任意保険の料率クラス

任意保険は、損害保険料率算出機構が型式ごとに定める料率クラスで大きく変わります。

2026年に適用されるクラスは、GS300hのAWL10が対人7・対物9・人身傷害10・車両13です。

GS450hのGWL10は対人8・対物10・人身傷害8・車両14となっています。

自家用乗用車は1から17の17段階で、クラスがひとつ違うと保険料率はおよそ1.1倍の差になりますよ。

単純に「GS450hのほうが高い」とは言い切れない構図になっているわけです。

人身傷害は300hが高い

いまの数字をもう一度見ると、人身傷害だけ順番が逆になっています。

GS300hが10で、GS450hは8ですから、この項目ではGS300hのほうが2クラス上に置かれているんですね。

対人と対物と車両の3項目はGS450hが1クラスずつ高いので、全体では確かにGS450hが不利ではあります。

ただし差はいずれも1クラスぶんで、保険料が跳ね上がるような開きではありません。

実際の保険料は年齢や等級で大きく動くので、見積もりは必ず契約する保険会社で取ってくださいね。

年間コストの合計差

ここまでの数字を、年間の負担としてまとめてみます。

燃料代の差が約15,300円、自動車税の差が13,000円で、重量税の差はゼロです。

合計するとおよそ28,300円になり、月に直せば2,400円ほどという水準になります。

後期型どうしなら車両価格がほぼ同額なので、実質の負担差はこの金額だと考えていいでしょう。

GS450hを選んだ場合の追加負担は年およそ2万8千円で、この金額で128PSの余力を買うかどうかが二台を分ける最終的な判断になります。


レクサスGS300hと450hはどっち|中古相場

生産が終わっている以上、選べるのは中古の個体だけです。

そこで在庫の中身がどうなっているのかを、台数と年式の両面から確認しておきます。

数字はカーセンサーの掲載情報から拾ったものです。

在庫はGS450hのほうが多い

まず台数ですが、四代目の掲載254台のうちGS450hが138台、GS300hが116台でした。

GS450hのほうが22台多く、選択肢が狭いのはむしろGS300hのほうということになります。

これはGS450hの販売期間が1年半ぶん長いことが、そのまま在庫の厚みになっているからですね。

「GS450hは希少で球数が少ない」という説明は、いまの掲載状況とは合っていません。

掲載台数はGSハイブリッド全体で257台、取り扱いは180店舗となっています。

年式の偏りが価格を作る

次に年式の分布を見ると、逆転の理由がはっきりします。

GS450hは掲載の中央値が2013年式で、2012年式だけで57台と全体の4割以上を占めています。

いっぽうGS300hの中央値は2016年式で、後期型が68台と過半を超えていました。

つまり平均価格の差は、車としての評価ではなく年式の重心が3年ずれていることの結果なんですよ。

相場表をながめるときは、必ず年式で切ってから比べてくださいね。

走行距離の分布も違う

走行距離にも同じ傾向が出ています。

GS300hは中央値が7.1万kmで、10万kmを超える個体は116台中25台にとどまります。

GS450hは中央値8.8万kmで、10万km超が137台中55台と4割に達していました。

同じ予算で探すなら、走行距離の少ない個体はGS300h側に多いという傾向は確かにあります。

寿命そのものの考え方はレクサスは何年乗れるのか|走行距離の限界と寿命を決める条件で整理しています。

認定中古車はほぼ残っていない

レクサス認定中古車で探そうと考えている人は、先に在庫を確認しておいたほうがいいです。

公式のCPOサイトに掲載されているGSは全国で2台だけで、その内訳はGS450hが1台とGS300が1台でした。

GS300hにいたっては掲載がゼロという状況です。

年式が進んだことで、認定中古車の枠から外れてきているのが実情なんですね。

GSを検討するなら、一般の中古車店が前提になると考えておきましょう。

リセールをどう見るか

売るときの価値についても、年式を外して語ることはできません。

後期型どうしでは価格差がほぼないので、将来の下取りでも大きな開きは出にくいと考えられます。

ただしGS全体としては値段が下がりやすい車種で、その背景はレクサスGSの中古車が安い理由とお得な購入タイミングで詳しくまとめました。

どんな人が乗っているのかを知りたい場合はレクサスGSに乗ってる人の年齢層や職業|デメリットや人気がない理由もあわせてどうぞ。

補足

掲載台数と相場は日々動きます。

ここで挙げた数字は執筆時点の集計なので、実際に探すときは最新の掲載状況を確認してくださいね。

レクサスGS300hと450hはどっち|選び方

最後に、ここまでの材料を選び方へ落とし込みます。

迷ったときに立ち返れるよう、条件別にまとめておきますね。

GS300hが向いている人

日常の足として長く付き合いたい人には、GS300hが素直な選択になります。

レギュラー指定で自動車税も安く、年におよそ2万8千円ぶん負担が軽くなるからです。

後期型の在庫が68台と厚く、走行距離の少ない個体を見つけやすいのも利点ですね。

加速の余力より、静かに淡々と走ることを大事にする人に合っています。

通勤や送り迎えが中心という使い方なら、220PSで不満が出る場面は多くないはずです。

GS450hが向いている人

走ること自体を楽しみたいなら、GS450hを選ぶ価値は十分にあります。

128PSぶんの余力と2段変速式リダクション機構は、あとから手に入れられない部分だからです。

後期型なら車両価格はGS300hとほぼ同額なので、支払いの入口で差がつくわけでもありません。

前期でよければ2012年式が57台と潤沢で、中央値150.4万円という手の届く水準にあります。

年2万8千円の追加負担を許容できるかどうかが、判断の分かれ目になりますよ。

見るべき順番を決める

実際に探すときは、条件を見る順番を固定しておくと迷いません。

まず年式で2015年11月以降の後期型に絞るか、価格を優先して前期も含めるかを決めます。

次にグレードを選び、そこで初めてGS300hとGS450hのどちらにするかを考える流れですね。

この順番なら、装備やタイヤサイズの違いを型式の差と取り違えることがなくなります。

逆にいうと、型式から入ると条件が噛み合わない個体ばかり見ることになってしまうんです。

買う前に確認したいこと

候補が絞れたら、現車で確かめる項目も決めておきましょう。

初度登録年月は重量税の重課に直結するので、車検証で必ず確認してください。

装着タイヤのサイズと銘柄、ハイブリッドバッテリーの状態、記録簿の有無もあわせて見ておきたいところです。

そのうえで同じグレードどうしを試乗できれば、二台の違いがいちばんはっきりわかりますよ。

レクくんレクくん

年式を先に決めてしまえば、あとの判断はぐっと簡単になりますよ。

サスちゃんサスちゃん

じゃあ最初に決めるのは300hか450hかじゃなくて、前期か後期かなんですね。

レクサスGS300hと450hはどっち|よくある質問

ここでは、本文で触れきれなかった疑問をまとめました。

細かい部分ですが、実際に探し始めると気になってくる内容だと思います。

Q1. GS300hにF SPORTはありますか?

はい、GS300hにもF SPORTは設定されていました。

素グレード、I package、F SPORT、version Lという4本立てはGS450hと同じです。

F SPORTは235/40R19のタイヤを履き、専用の内外装が与えられていました。

装備の細部は年式で変わるので、現車の仕様書で確認してくださいね。

Q2. GS300hのトランクは狭いですか?

四代目GSはハイブリッドバッテリーを2段積みにしてトランク容量を確保しています。

GS450hはVDA法で482Lを確保し、ゴルフバッグ4個が入るスペースがあると案内されていました。

GS300h単独の容量は公式に公表されていません。

荷室の使い勝手は実車で荷物を入れて確かめるのが確実です。

Q3. どちらのバッテリー交換が高いですか?

ハイブリッドバッテリーはどちらもニッケル水素電池です。

交換費用の公式な目安は公表されておらず、状態や作業内容で大きく変わります。

中古で買うときは、交換歴が記録簿に残っているかを見ておくと安心ですよ。

正確な費用はレクサス販売店で見積もりを取ってください。

Q4. GS300hとGS450hは見分けられますか?

外観だけで見分けるのは簡単ではありません。

確実なのは車検証の型式で、GS300hがAWL10、GS450hがGWL10になります。

総排気量の欄も2,493ccと3,456ccではっきり分かれますよ。

購入前には車検証の記載を必ず確認しておきましょう。

Q5. いまから買っても部品は出ますか?

四代目GSの生産終了は2020年8月なので、まだそれほど時間はたっていません。

ただし供給の状況は部品ごとに違い、年数とともに入手しにくくなるものも出てきます。

長く乗るつもりなら、消耗品の在庫状況を先に聞いておくと安心です。

供給の可否はレクサス販売店へ直接ご確認くださいね。


レクサスGS300hと450hはどっちかのまとめ

ここまでの内容を、最後に振り返っておきます。

材料がそろっていれば、あとは自分の使い方へ当てはめるだけですよ。

総括:レクサスGS300hと450hはどっち

結論として、経済性を取るならGS300h、走りの余力を取るならGS450hです。

新車では124万円あった価格差が、後期型の中古ではほぼ同額まで縮まっています。

残った差は年およそ2万8千円の維持費と、128PSぶんの余力ということになりますね。

  • システム最高出力は220PSと348PSで128PSの差
  • モーター最大トルクはGS300hの300N・mのほうが上
  • 実燃費の差は13.00km/Lと12.38km/Lで0.62km/L
  • 年間の燃料代の差は約15,300円という計算
  • 自動車税の差は年13,000円で重量税は同額
  • ハイブリッドは13年超の自動車税重課が対象外
  • 後期型の本体価格は276.5万円と277.3万円でほぼ同じ

あなたは、年2万8千円を節約してGS300hを選びますか。

それとも、同じ値段で手に入る348PSのGS450hを取りますか。

価格や在庫、税制は変更される場合があります。

正確な情報は公式サイトと販売店で確認し、最終的な判断は専門家へご相談くださいね。

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