レクサスESとクラウンではどっちを選ぶ？の乗り心地・維持費・内装・装備で判断

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レクサスがいい・イメージ

レクサスESとクラウンではどっちが高級感あるのか、購入前に悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では内装の高級感を比較するだけでなく、ブランド力の違いをチェックしながら価格帯と装備内容の差、さらにはレクサスとトヨタの位置づけまで詳しく解説します。

また220系クラウンとレクサスの比較を通して、それぞれの強みや特徴を明確にし、レクサスESとクラウンではどっちが乗りやすいのかについても検証します。

乗り心地に大きな違いはあるか、クラウンの静粛性の実力とは何か、安全装備の違いと使いやすさ、駆動方式と走行性能の比較にも注目しています。

さらにクラウンクロスオーバーと比較した視点や、燃費と維持費のコスト比較、サイズや取り回しのしやすさまで、実用面も含めて網羅しています。

車選びに迷っている方にとって、後悔のない判断ができるような情報をお届けします。

記事のポイント

①：レクサスESとクラウンの内装や高級感の違いがわかる

②：ブランド力や価格帯による位置づけの差が理解できる

③：走行性能や乗り心地、安全装備の違いが比較できる

④：維持費や取り回しやすさなど実用面の特徴が把握できる

レクサスESとクラウンではどっちが高級感ある？

内装の高級感を比較する
ブランド力の違いをチェック
価格帯と装備内容の差
レクサスとトヨタの位置づけ
220系クラウンとレクサスの比較

内装の高級感を比較する

レクサスESとクラウンを比較する際、多くの人がまず気になるのが内装の質感です。どちらも高級セダンに分類される車ですが、内装の方向性と表現される高級感には明確な違いがあります。

レクサスESは「プレミアムブランド」としてのこだわりが随所に見られます。使用されている素材は柔らかく手触りの良いレザー、木目調パネル、金属アクセントなどがバランス良く配置され、乗った瞬間に上質さを感じられます。加えて、スイッチ類やシート周辺の造り込みも細かく、見た目だけでなく操作感からも高級感が伝わる作りになっています。

一方、クラウンの内装も決して劣るものではありません。トヨタのフラッグシップセダンとして、シートのホールド感やメーターまわりのデザイン、加飾の質感には工夫が施されています。ただし、どちらかというとスポーティさや重厚感を優先しており、レクサスESとはやや方向性が異なります。特にRS系グレードなどではメーター表示がシンプルで、スポーティ志向のデザインが目立つこともあります。

また、レクサスESにはドアを閉めたときの音や車内照明の演出といった「見えない演出」にも注力されています。静かな空間を演出するための工夫や、間接照明の配置など、視覚・聴覚の両方に配慮が感じられる点は、クラウンよりも一歩先を行っていると言えるでしょう。

ただし、クラウンにも好意的な評価は多く、ドライバー中心のレイアウトや操作性を重視したインテリアは「使いやすさ」という意味での完成度が高いです。

このように、レクサスESは「触れて感じる高級感」、クラウンは「使ってわかる上質さ」に強みがあり、内装の印象は選ぶ人の価値観に左右されます。見た目や素材に重きを置くならES、操作性や実用性を重視するならクラウンが向いています。

ブランド力の違いをチェック

ブランド力に注目した場合、レクサスとクラウンの間には明確な階層があります。どちらもトヨタが展開する高級セダンですが、ブランドイメージや国際的な認知度においては明確な差があるのが実情です。

レクサスはトヨタが展開する高級ブランドであり、グローバル市場では「トヨタとは別格の存在」として位置づけられています。海外では特にアメリカ市場での成功例が多く、メルセデスやBMWと同じ土俵で比較検討される存在です。販売店も独立した店舗となっており、販売後のサービスや接客対応にも高級ブランドならではの丁寧さが求められています。

一方、クラウンはトヨタブランド内の最上級モデルとして、日本国内で長く支持されてきました。歴史は古く、日本の高級セダンとしての確固たる地位を築いてきましたが、海外市場での認知度は限定的です。そのため、国際的なブランド評価という面ではレクサスに軍配が上がります。

さらに、クラウンが属するトヨタブランドは「信頼性」「耐久性」といった実用性の高さが魅力の中心であるのに対し、レクサスは「所有する満足感」や「ライフスタイルの一部としての価値」も加味されています。これがブランド体験としての違いを生み出している要因と言えるでしょう。

もちろん、日本国内においては「クラウン＝格式高い車」との認識が強いため、あえてレクサスを選ばずクラウンを好むユーザーも一定数存在します。ただし、年齢層や嗜好の変化によって、レクサスの方が“若々しく現代的”という印象を与える場面が増えてきています。

つまり、ブランド力を比較する際は、単に歴史の長さや価格帯だけでなく、「どのような価値を求めるか」が判断基準となります。自己表現や所有満足度を重視するならレクサス、伝統や国内での信頼性を求めるならクラウンが選択肢になるでしょう。

価格帯と装備内容の差

価格帯と装備内容を比較すると、レクサスESとクラウンは「見た目の価格は近いが中身に差がある」という点が見えてきます。両モデルとも600万円台で購入できるグレードが存在しますが、含まれる装備や車両の成り立ちには違いがあります。

レクサスESはプレミアムブランドの位置付けであるため、同価格帯でも初期装備の充実度が高いです。例えば、Lexus Safety System+やデジタルインナーミラー、上質なナビシステム、シートベンチレーションなどが標準または比較的低グレードから備わっています。見た目だけでなく、使い勝手や快適性の面でも「高級車らしい配慮」が随所に感じられます。

対してクラウンは、上級グレードに進むほど装備が豪華になりますが、ベースグレードにおいては装備がやや簡素になる傾向があります。さらにクラウンには複数のエンジンバリエーションがあるため、選ぶパワートレインによって価格が大きく変わるのも特徴です。特に3.5Lハイブリッドなどを選ぶと700万円を超えることもあり、レクサスESのハイブリッドと比較してコストパフォーマンスに疑問が残るケースもあります。

この違いはプラットフォームやコンセプトの差に起因しています。ESは一貫して快適性・静粛性重視で設計されており、装備もそれに沿った内容です。一方クラウンはスポーティな走りやFRベースの設計などもあり、装備の方向性が異なります。

また、維持費の面でも差が出ます。レクサスはメンテナンスプランがパッケージ化されており、整備費用が読めるのが特徴です。クラウンはディーラーによって対応が異なるため、購入後のサポートに差が出やすい傾向があります。

これを踏まえると、同じ価格帯でも装備内容においてレクサスESの方が割安感があると言えるかもしれません。どちらを選ぶかは、走りの楽しさを重視するか、それとも装備の豊富さと快適性を求めるかにかかっています。

レクサスとトヨタの位置づけ

レクサスとトヨタは同じトヨタ自動車が展開するブランドですが、その立ち位置には明確な違いがあります。両者は単なる車名の違いではなく、開発方針や販売手法、顧客体験においても異なる価値を提供しています。

レクサスはトヨタが「世界のプレミアム市場」に対応するために立ち上げたブランドで、1989年にアメリカ市場を皮切りにスタートしました。これは単なる高価格帯車種を販売するためのブランドではなく、サービス品質やオーナー体験までを含めた「ラグジュアリーの総合提案」を行うことを目的としています。そのため、レクサスは販売拠点も専用ディーラーを設けており、接客や整備の対応もトヨタとは異なる基準が設けられています。

一方のトヨタは、軽自動車を除くあらゆるセグメントに対応する大衆ブランドです。高級車であるクラウンやアルファードもラインナップには含まれますが、あくまでトヨタブランド内の上位車種という位置づけです。販売はトヨタの通常ディーラーで行われ、ブランドとしては「品質と信頼性、実用性」に重きを置いています。

ここで重要なのは、同じ価格帯でもレクサスの方が「ブランドとしての体験価値」にフォーカスしている点です。例えば、レクサスESとクラウンは価格帯が近くても、車の設計思想やユーザーサービスは大きく異なります。クラウンは走行性能や日本市場に合わせた実用性に力を入れており、対してレクサスESは静粛性や内装の質感、ディーラーサービスの質など、乗る前後の体験全体を重視しています。

また、レクサスは海外市場でも評価が高く、メルセデス・ベンツやBMWといった欧州の高級ブランドと並び称される存在です。これに対して、クラウンは日本を中心に評価されており、海外でのブランド認知度は比較的限定的です。

このように、レクサスは「トヨタの上位ブランド」ではなく、「別物の高級ブランド」として確立されているのが特徴です。購入後のサービスや所有満足度も含めて価値を重視する人にはレクサス、コストパフォーマンスや走りを重視する人にはトヨタの上位モデルが適していると言えるでしょう。選ぶ際は、単なる車両価格だけでなく、ブランドの提供する価値全体を見ることが重要です。

220系クラウンとレクサスの比較

220系クラウンとレクサスESの比較は、車の性格の違いがよく表れるポイントです。どちらも高級セダンとして設計されていますが、そのコンセプトや狙うユーザー層にははっきりとした違いがあります。

まず、220系クラウンは「スポーティさと上質さの両立」をテーマに開発されたモデルです。トヨタのFRプラットフォームを採用し、特にRSグレードではアダプティブサスペンションや大径ホイールなどにより走りの楽しさを追求しています。ステアリングの応答性や足回りの仕上がりからは、ドライバーズカーとしての要素が色濃く反映されています。

一方、レクサスESは快適性と静粛性を重視した作りで、FFプラットフォームにより室内空間を広く確保しています。走行フィールは非常に滑らかで、高速走行時にも車内は静かです。シートのクッション性や遮音材の質など、乗員のリラックスを優先した設計思想が感じられます。

また、見た目のデザインも違いが顕著です。220系クラウンはフロントマスクに迫力を持たせ、直線的でダイナミックな印象を与える一方、レクサスESはスピンドルグリルを中心とした優雅なスタイルで、曲線を活かしたデザインが特徴的です。

さらに、装備やテクノロジー面でも違いがあります。前述の通り、ESはレクサス専用のインフォテインメントや視界補助機能が豊富であり、高級ブランドとしての一貫性があります。クラウンはトヨタの最新機能を取り入れつつも、販売店やグレードによって仕様にばらつきがある場合があります。

この比較を通じて見えるのは、「どちらも優れた車であるが、用途や求める体験が違う」という点です。運転を楽しみたい方には220系クラウン、快適性とブランド価値を重視するならレクサスESが適しているでしょう。選ぶ際には、自分の運転スタイルや車に求める役割を明確にすることが大切です。

レクサスESとクラウンではどっちが乗りやすい？

乗り心地に大きな違いはあるか
クラウンの静粛性の実力とは
安全装備の違いと使いやすさ
駆動方式と走行性能の比較
クラウンクロスオーバーと比較
燃費と維持費のコスト比較
サイズや取り回しのしやすさ

乗り心地に大きな違いはあるか

レクサスESとクラウンでは、乗り心地に対する設計思想が異なります。そのため、乗った際に感じる印象には明確な差が生まれます。どちらも快適性を重視した高級セダンであるものの、細部の仕上がりや路面からの伝わり方に特徴があります。

レクサスESは、静粛性と滑らかな走行感を最優先に設計されています。サスペンションは柔らかく調整されており、路面の段差を上手に吸収します。これは、高速道路など長距離移動時に特に効果を発揮し、乗員が疲れにくいという利点に繋がっています。さらに、車内の静けさやエンジン音の抑制など、快適な室内空間の確保に対して徹底された工夫が見られます。

一方、クラウンは走りの楽しさと上質な乗り心地のバランスを狙っています。特にRSグレードはスポーティな味付けがされており、路面の状況をある程度ダイレクトに伝えてくれるセッティングです。結果として、コーナーでの踏ん張りや車体の安定感を感じやすく、ドライバーにとっては操る楽しさが際立ちます。

ただし、後席に座る乗員にとっては、クラウンのスポーティな足回りが若干の硬さとして伝わることがあります。反対に、レクサスESはどの席に座っても一貫した柔らかさと静けさが感じられるため、同乗者の快適性を重視する人には適しているでしょう。

このように、乗り心地の「質」に対しての考え方が異なる2台ですが、快適性を重視するならレクサスES、運転の楽しさも含めて選ぶならクラウンが候補となります。目的や使用シーンに合わせて選ぶことが重要です。

クラウンの静粛性の実力とは

クラウンの静粛性は、国内外で高く評価されてきた特徴のひとつです。特に近年のモデルでは、静かな走行環境を実現するための工夫が随所に施されています。ドアの厚み、遮音材の配置、そしてエンジン音の制御技術が統合され、上質な車内空間を構築しています。

まず、車体構造の面で見ると、クラウンには風切り音を低減するための空力設計が取り入れられています。ミラーやフロントガラスの形状が最適化されており、高速走行中でも耳障りな風の音が抑えられます。さらに、エンジンルームと車内を隔てる防音壁も厚く、アイドリング時や加速時でも騒音を感じにくくなっています。

また、足回りからのノイズ対策も念入りです。サスペンション周辺の遮音性を高めることで、路面から伝わるザラついた音を最小限に抑えています。特に舗装の悪い道を走った際に、その効果が明確に感じられます。

加えて、クラウンは静粛性を補助する音響設計にも力を入れています。例えば、室内のスピーカー配置を工夫することで、不快な反響音を避けるようになっており、音楽や会話がクリアに聞こえます。これは快適性の面で非常に大きな効果を発揮します。

ただし、RSグレードのようにスポーティさを前面に出している仕様では、若干ロードノイズが入りやすくなっていることも事実です。これはドライバーとの一体感を優先したチューニングであり、すべてのグレードが完全な静けさを持つわけではありません。

総じて、クラウンは高級セダンにふさわしい静粛性を持ち、特に長距離ドライブや高速巡航においてその恩恵が感じられます。運転中の疲労を軽減し、車内での会話や音楽鑑賞を快適に楽しめる仕様と言えるでしょう。

安全装備の違いと使いやすさ

レクサスESとクラウンは、いずれも最新の安全装備を備えていますが、その搭載内容や操作性には違いがあります。両車ともに先進運転支援システムを採用しているものの、細かな点で選ぶ基準が分かれることになります。

レクサスESには、Lexus Safety System+が標準装備されており、自動ブレーキや車線維持支援、アダプティブクルーズコントロールが含まれます。さらに、デジタルインナーミラーやパノラミックビューモニターといった視界補助機能も揃っており、ドライバーが安心して周囲を確認できる環境が整っています。

一方、クラウンもToyota Safety Senseを搭載していますが、モデルやグレードによって装備の内容に違いがあります。例えば、自動駐車支援の「Advanced Park」はクラウンにしかない特徴的な機能で、狭い駐車スペースでも自動でハンドルを操作して駐車を完了させてくれます。

操作性という観点では、レクサスの装備はタッチパネルやジョイスティック式の操作インターフェースに依存しているため、慣れるまでは少し時間がかかる場合もあります。ただし、画面の表示は洗練されており、視認性は良好です。対してクラウンは、ボタンや物理的なダイヤルを併用している点があり、直感的に操作しやすいと感じる人も少なくありません。

どちらも高水準の安全性能を誇りますが、レクサスESは「総合的な視界補助と事故予防」に強みがあり、クラウンは「運転支援の実用性と駐車支援機能」に優れています。日常的な使い方や、どのシーンでサポートを受けたいかによって、評価が変わってくるはずです。

駆動方式と走行性能の比較

レクサスESとクラウンでは、駆動方式が異なるため、走行性能にも大きな違いが現れます。特に「走る楽しさ」と「快適な移動」という観点で、ユーザーの満足度が分かれやすい部分です。

レクサスESは前輪駆動（FF）を採用しており、スペース効率と直進安定性に優れています。FF車はエンジンや駆動系が前方に集中しているため、室内空間を広く取ることができ、快適性にも貢献しています。走行時のフィーリングは滑らかで、特に高速道路では安定した走行が可能です。ただし、急なカーブやスポーツドライビングにはやや不向きな一面もあります。

クラウンは後輪駆動（FR）または四輪駆動（4WD）をラインナップしており、走行時の挙動にこだわるユーザーに人気があります。FRは前後の重量バランスが良く、加速時やコーナリングでの安定感が高いのが特徴です。スポーティなハンドリングを求めるなら、クラウンのFRモデルが向いています。4WDモデルでは雪道や悪天候にも対応できるため、使用環境が厳しい地域でも安心感があります。

また、両車のサスペンションセッティングも異なります。クラウンはスポーティ志向が強く、操舵に対してリニアな反応を示す一方、ESはあくまで快適性重視で、柔らかめの乗り味になっています。この点は運転者の好みによって評価が分かれる部分です。

このように、駆動方式の違いからくる走行性能の個性は、車選びの大きな判断材料になります。日常使いで快適性を重視するならES、運転そのものを楽しみたい方にはクラウンがおすすめです。

クラウンクロスオーバーと比較

クラウンクロスオーバーとレクサスESは、同じメーカーでありながら方向性が大きく異なります。セダンとSUV的要素を持つモデルとの比較では、用途や使用環境によって向き不向きが分かれます。

クラウンクロスオーバーはセダンの快適性とSUVの実用性を融合させた新しいスタイルを持つ車です。最低地上高が高く、悪路にもある程度対応可能な点や、荷物の積載性などで実用面に優れています。ファミリー層やアウトドアを楽しむユーザーにとって、移動手段としての安心感と使い勝手を提供してくれる一台です。

対するレクサスESは、完全にセダンとしての静粛性と快適性を追求した設計です。後席を含めた乗り心地や騒音の遮断力は高く、ラグジュアリーな空間での移動を重視する人に合っています。荷室の広さはクロスオーバーには及びませんが、都市部での取り回しや乗降性では優れています。

また、見た目の印象にも差があります。クラウンクロスオーバーはスポーティでダイナミックなデザインが特徴で、一目で個性的な印象を与えるのに対し、レクサスESは流れるようなボディラインと洗練された上品さで落ち着きを演出しています。デザインで選ぶ基準も異なるため、ライフスタイルとの相性が問われます。

走行性能では、クラウンクロスオーバーが多彩なパワートレインを選べるのに対し、ESは2.5Lハイブリッドに絞られます。これにより選択の幅はクラウンに軍配が上がりますが、静粛性と乗り心地ではレクサスが一歩リードしています。

それぞれが異なる強みを持っているため、使い方や重視するポイントに応じて判断するのが賢明です。

燃費と維持費のコスト比較

レクサスESとクラウンを比較する上で、燃費と維持費の違いは無視できません。両車は高級セダンですが、日常的に使用するとなれば燃料代やメンテナンスコストが家計に与える影響も大きくなります。

レクサスESは2.5Lの直4ハイブリッドシステムを搭載しており、燃費性能に優れています。実際の走行環境にもよりますが、WLTCモードで20km/Lを超える数値が期待できるため、燃料代を抑えたいユーザーには魅力的です。エンジンとモーターの協調制御により、低速域でもスムーズな加速が可能で、街乗りにも適しています。

対してクラウンは、グレードによってエンジン構成が異なります。2.5Lハイブリッドモデルも存在しますが、3.5Lやターボエンジンを搭載したモデルでは、燃費はやや劣ります。特に3.5Lハイブリッドはパワーはあるものの、燃費は15km/L前後が一般的です。

維持費の面では、レクサスESはハイブリッドシステムの効率の良さとメンテナンスパッケージが組まれていることで、一定の安心感があります。点検やオイル交換のプランが明確で、トラブル時の対応もスムーズです。

一方、クラウンは部品の供給が安定しており、トヨタディーラーの網も広いため、修理や点検のコストが比較的安価に済むケースもあります。ただし、車両の仕様によってタイヤサイズやオイル量が増えるため、維持費はグレードごとにばらつきが出やすいです。

どちらも高品質な車である一方、燃費重視ならレクサスES、パワーや走行の多様性を求めるならクラウンという選び方が考えられます。コストを具体的に計算して比較することが大切です。

サイズや取り回しのしやすさ

車選びにおいて、ボディサイズや取り回しやすさは日常の使い勝手に直結します。レクサスESとクラウンのサイズは非常に近いものの、実際の運転感覚や取り回しに違いがあります。

レクサスESは全長約4975mm、全幅1865mmとクラウンよりやや大きめです。加えてFFレイアウトによる前輪駆動で、最小回転半径がやや広めになっています。このため、狭い道でのUターンや駐車場での切り返しでは、少し余裕をもった操作が必要です。ただし、車両感覚に慣れてしまえば、安定したハンドリングと直進性能が高く評価されます。

クラウンは全長約4910mm、全幅1800mm前後と、わずかにコンパクトです。最小回転半径も5.2m〜5.4m程度のモデルが多く、住宅街などでの運転がしやすい傾向にあります。特にFRレイアウトではハンドル切れ角が大きく取れるため、取り回しに関して優位性があります。

また、運転視界にも違いがあります。レクサスESはデザイン性を重視しているため、Aピラーが太めで、交差点などで死角を感じる場合があります。クラウンは比較的オーソドックスなデザインで視界が良好です。ミラーの配置やシートポジションによって、視野確保のしやすさが変わってくるため、試乗での確認が推奨されます。

このように、取り回しのしやすさではクラウンが一歩リードしますが、高速安定性や室内空間重視ならレクサスESも選択肢に入ります。都市部での使用が多いか、広い道をメインで走るかといった利用環境によって、評価が変わる項目です。